この本では、為替レートの決まり方、外国為替市場の仕組み、代表的な通貨の特徴、外国為替取引の仕組み、為替相場を予測する方法など、知りたいこと・知っておきたいことを図解とともに易しく解説しています。
1992年に初版を発行した後、97年に改訂し、この人種の入門書としては異例の10万部を超えるベストセラーとして読み継がれてきたものの最新版です。
外国為替に興味のある人、仕事で外国為替に携わる金融・貿易関係者、外貨預金を考えている人、FXトレードをもう一歩上達させたい投資家などにおすすめ!
本の目次
1章 外国為替とはどういうものか
2章 外国為替市場のしくみ
3章 外国為替相場はこうして決まる
4章 リスクとリスクヘッジのしくみ
5章 ディーリングの手法
6章 市場介入とはどういうものか
7章 代表的な通貨の特徴
8章 通貨オプション取引のしくみ
9章 レートの動きの読み方と情報の利用法
10章 金融危機と為替相場の歴史
それぞれの章で重要な箇所を取り上げます
外国為替レートはなぜ動くのか
実は外国為替も一つの商品。この商品の値段は需要と供給によって変動します。需要と供給が生まれる三要因は
1 経常取引(貿易取引など)
2 資本取引
3 スペキュレーション(投機取引)
3は要はFXトレーダーのこと
外国為替はどこで、どのように行われるのか
為替市場は、銀行間市場(インターバンク市場)と顧客市場から成ります。銀行は互いに為替取引を行います。この銀行同士で取引を行う市場を銀行間市場といい、ここで取引されるレートを銀行間レート(インターバンクレート)といいます。
需要(買い)と供給(売り)でレートが決まる
外為市場では、基本的にある通貨を買えば、その通貨のレートは上がり、売れば下がります。これが原則。需要と供給で価格が決まるという基本原則がよく見える世界です。
リスクを把握し適切なヘッジで損失を防ぐ
私たちが経済活動を行なうと、どうしても金融上のリスクを負うことがあります。為替に関するリスクもそのひとつ。経済活動のグローバル化、すなわち国境を越えて起業や個人が活動する時代に、為替リスクを避けては通れません。
世界中央銀行ができて、世界統一通貨が誕生すれば為替リスクを考えなくて済みますが、近い将来そうした時代が来ることはないでしょう。だとすれば、発生するリスクをどう回避(ヘッジ)するかが鍵となります。
「安く買って、高く売る」ことの実践法とは
為替の売買をディーリングあるいはトレーディングといいます。売買する人はディーラーあるいはトレーダーです。僕もFXのトレードをしています。このブログでは、お金・投資のカテゴリーでお金に関する話を色々しているのでぜひ他の記事も読んでみてください。
中央銀行が市場で行なう為替取引
銀行や企業が外為市場で通貨の売買をするのと同じように、為替レートの水準を維持するために、中央銀行も外為取引をします。
通貨の動きにはそれぞれ特徴がある
メジャー通貨とは、国際的な市場で取引される通貨で、取引量も、取引参加人数も多い通貨です。ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフランなどです。マイナー通貨は限られた地域の市場で取引される通貨です。
買う権利、売る権利も売買される
オプションとは権利のことです。通貨オプションとは、ある特定の条件で為替を売買する権利のこと。通貨オプション取引では、通貨を売買する権利を売買します。なんだかややこしいですね笑。
レートが動く基本的なしくみを理解する
「為替レートの予測は、コインの裏表を当てるより難しい」これは1987年~2006年1月まで、米国ばかりでなく世界の金融市場からの厚い信頼を寄せられていたグリーンスパンの言葉です。
プラザ合意
1985年9月、G5(米、英、仏、独、日)の蔵相、中央銀行総裁はニューヨークのプラザホテルでの会議で、ドル高是正の合意をしました。そしてドル売りの協調介入を実施しました。
以上となります。これから為替のことについて勉強しようと思っている方にはとても役に立つ本なのでおすすめです!